2021年11月1日発行 新デザイン・新偽造防止技術がすごい! 新500円硬貨徹底解説

新500円硬貨

2021年(令和3年)11月1日から発行された新500円硬貨。みなさんはもう見ましたか?

まだ、流通量が多くないため、見たことない方が多いのではないでしょうか?

ニュースなどで見ると、新500円硬貨はデザインが変わっているのがわかります。

しかし、デザイン以外にも変わったところが多くあります。

まだ見てない方も、すでに見たことある方・持っている方もこの記事を読めば、新500円硬貨の凄さがわかります。

今日は、新500円硬貨についてみていきましょう。

参考・引用先サイト→財務省HP

目次

はじめに

みなさんが多く目にしている500円硬貨はこれだと思います。

引用:https://www.mof.go.jp/policy/currency/bill/20210816.html

この500円硬貨は2代目です。2000年に発行されました。

2代目500円硬貨には潜像やマイクロ文字、側面の斜めギザなど当時の最新偽造防止技術が採用されています。

3代目500円硬貨にも、2代目500円硬貨で採用された偽造防止技術が多く採用されました。

では、3代目500円硬貨について見ていきましょう。

デザイン変更 使用素材は3種類

一番目を引くのは、新しいデザインでしょう。

3代目500円硬貨はデザインが変更されています。

引用:https://www.mof.go.jp/policy/currency/bill/20210816.html

硬貨の中心部と外周部の色が違います。

これは、「クラッド技術(2種類の金属板をサンドイッチ状に挟み込む技術)」でできた中心部を、別の金属でできたリングにはめ合わせる「バイカラー技術」が採用されているためです。

引用:https://www.mof.go.jp/policy/currency/bill/20210816.html

中心部は銅を白銅で挟んで円形パーツにしています。

外周部は、2代目500円玉と同じ素材であるニッケル黄銅が使用されました。

この技術は偽造防止技術の1つでもあり、記念硬貨などに採用されています。

新・偽造防止技術 日本最高技術

新500硬貨には2代目500円硬貨には使われていない偽造防止技術が採用されています。

1つずつ見ていきましょう。

別々の金属を組み合わせる技術「バイカラークラッド」

多くの記念硬貨で採用されている「バイカラークラッド」という技術が新500円硬貨にも採用されました。

この技術が採用されたことで、デザインが2代目500円硬貨と異なっています。

「バイカラークラッド」については、デザインの項目で説明しているのでそちらをご覧ください。

この技術も偽造防止技術です。

引用:https://www.mof.go.jp/policy/currency/bill/20210816.html

世界初採用!異型斜めギザ

新500円硬貨の側面には「異型斜めギザ」が入っています。

他の硬貨の側面にもギザは入っていますが、均一間隔に規則正しい形状で入っています。

新500円硬貨は一部のギザが他と異なる形状をしているのが特徴です。細かいギザと大きいギザが混在しています。

上下左右4箇所に大きいギザが入っており、触れただけで500円硬貨とわかるようになっています。

大量生産型貨幣(通常貨幣)にこの技術が採用されるのは世界初です。

引用:https://www.mof.go.jp/policy/currency/bill/20210816.html

目を凝らしてみてみよう!微細文字

新500円硬貨には、上下左右に細かい文字が刻まれています。

表面の縁の上下に「JAPAN」の文字、左右に「500YEN」の文字が刻まれました。

肉眼で見つけるのは難しい大きさで、気づいていない方が多いと思います。

この記事を読んだ方は、友達や家族などの知り合いに、この微細文字のことを自慢してみましょう!

引用:https://www.mof.go.jp/policy/currency/bill/20210816.html

よく見ないとわからない!2代目500円硬貨から引き継がれた技術

新500円硬貨に採用された新しい偽造防止技術を紹介しましたが、2代目500円硬貨から引き継がれた技術もあります。

では見ていきましょう!

見る角度によって文字が見え隠れする 潜像技術

見る角度によって文字が見え隠れする潜像技術は、2代目500円硬貨から採用された技術です。

2代目500円硬貨は、下から見たときのみ文字が浮かび上がりましたが、新500円硬貨は上から見ても下から見ても文字が浮かび上がります。

上から見たときは「JAPAN」の文字、下から見たときは「500YEN」の文字が現れます。

引用:https://www.mof.go.jp/policy/currency/bill/20210816.html

転写等を防止する微細な穴 微細点

表面に描かれている「桐」の葉の一部には、転写等の偽造を防ぐため微細な穴加工が施されています。

金属の微細加工における最先端技術が使われました。

肉眼では気づかないほど細かいため、知っている方は少ないと思われます。

2代目500円硬貨にも施されている技術なので、新500円硬貨を持っていない方でも確認することができます。

引用:https://www.mof.go.jp/policy/currency/bill/20210816.html

髪の毛より細い! 微細線

微細線は微細点と同じく、金属の微細加工における最先端技術が使われました。

表面の「日本国」「五百円」の周りに微細線はあり、扇状に施されています。

2代目500円硬貨にも施されていましたが、新500円硬貨の微細線はより細かくなっており、髪の毛より細いとのことです。

引用:https://www.mof.go.jp/policy/currency/bill/20210816.html

まとめ

今日は新500円硬貨についてまとめました。

新技術が採用されていたり、2代目500円硬貨の技術が引き継がれていたりと、様々な技術が盛り込まれています。

これから、発行数を増やしていき、徐々に2代目500円硬貨を置き換えていく予定です。

ただ、流通数は2代目500円硬貨が圧倒的に多いので、しばらくは2代目500円硬貨を使うことになると思います。

また、自動販売機や両替機など一部の機械では新500円硬貨に対応していない機械もあります。

使用する際には、機械が新500円硬貨に対応しているか確認しましょう。

他にも500円硬貨の歴史の記事や、各紙幣(1万円紙幣5千円紙幣千円紙幣)の新紙幣・歴史記事を書いているのでぜひ見ていってください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です