こんにちは。
プロ野球界はオフシーズンに入っていますが、FA宣言や契約更改などの動きがあります。
そこでは、様々な単語が使われています。
今日は、オフシーズンに使われる難しい単語について解説します。
最後までご覧ください!
目次
契約更改
シーズン終了と同時に、新聞やニュースで報道されるようになった『契約更改』。
契約交渉とも呼ばれますが、『契約更改』と報道される場合が多いです。
『契約更改』は、選手と選手が所属している球団が、翌年の選手の契約に関して話し合うことです。
新聞やニュースは主に年俸に関する話題で盛り上がります。
年俸に関する話し合いは、球団から代表の他に査定係が出席し、選手と話し合いを進めます。
選手の来年の給料が決まる場です。査定係は、選手の働きをポイント化し、年俸に反映させています。
年俸に関する話し合いだけでなく、契約に関する話し合いも行われます。
選手と球団は雇用契約ではなく、業務契約の関係にあるので、一定期間の契約が終了すると、新たに契約を結ばなければなりません。
契約年数を1年とする契約を結びますが、主力選手は残留目的で複数年契約を結ぶ場合があります。
主力選手は、『契約更改』に関して記者会見を行うのが通例となっています。
年俸が上がって記者会見を開くのは気持ち良いですが、下がったときの記者会見は辛いですね(^_^;)。
『契約更改』には『減額制限』という規定がありますが、それは次の項目で説明します。
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減額制限
『契約更改』の交渉は、年俸(選手の給料)が上がったり、下がったりします。
そこで耳にするのが『減額制限』という言葉。
ニュースや新聞では「野球協定で定められた減額制限を超えた減額の提示」と報道されることが多いです。
ここで「ん?」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか?
「減額制限があるのに、その制限を超えた減俸?」と筆者も思っていました。
この疑問は、日本プロフェッショナル野球協約第92条を見ると解決します。
野球協約第92条は以下のように制限しています。
日本プロフェッショナル野球協約2019 第92条より引用
(1)選手のその年度の参稼報酬の金額が1億円を超えている場合、40パーセントまでとする。
(2)選手のその年度の参稼報酬の金額が1億円以下の場合、25パーセントまでとする。
上記2点のパーセンテージを超えて減額されることがないというのが原則です。
しかし、第92条には例外の文面も載っており、こちらが大事になってきます。
日本プロフェッショナル野球協約2019 第92条より引用
第92条 (参稼報酬の減額制限)
次年度選手契約が締結される場合、選手のその年度の参稼報酬の金額から以下のパーセンテージを超えて減額されることはない。ただし、選手の同意があればこの限りではない。その年度の 参稼報酬の金額とは統一契約書に明記された金額であって、出場選手追加参稼報酬又は試合分配 金を含まない。
球団が減額制限を超える年俸を提示したとしても、選手が同意すれば契約は成立するという意味です。
「それじゃあ、減額制限を定めている意味がないじゃないか」と思う方がいると思います。
実はちゃんと意味があり、減額制限を超えた金額を提示された場合、選手は『自由契約』の道を選べるようになります。
つまり、今所属している球団を離れ、別の球団と交渉ができる状態に身を置くということです。
減額制限内の金額を提示された選手は『自由契約』の道を選ぶことはできません。
減額制限を超える金額の提示は、選手が他球団に移籍しても仕方ないということを示しています。

FA宣言
オフシーズンのFA宣言は注目が集まります。
FA宣言とは、選手が所属している球団から、他の球団に移籍したいという意思表示をすることです。
FAとはフリーエージェントの略で、1993年に導入されました。
FA宣言の資格は、「一軍に登録された日数が145日以上となる年が8年」に達すると与えられます(国内FAの場合)。
日本シリーズが終わってから7日以内に所属球団に対してFA宣言すれば、他の球団と交渉ができるようになります。
FA宣言は、チームに一定の貢献を果たした選手に移籍の権利を認めるものです。
FA宣言をしたあとに残留を認めている球団もあります。
主力選手が他の球団に移籍してしまうこともあるので、FA宣言の資格を取得した選手は大きな注目を集めます。
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人的補償
FA宣言が報道されると同時に、『人的補償』という単語も出てきます。
FA宣言した選手がAランク(年俸上位1〜3位)かBランク(年俸上位4位〜10位)である場合に発生します。
簡単に言うと、FA宣言した代わりの選手を補償する制度です。
戦力低下の補償として、移籍先球団から選手を獲得できます。
FA宣言した選手が所属していた球団は、『プロテクト』を外れた選手(外国人選手と同年ドラフト指名選手は除く)の中から1名を指名して獲得できます。(プロテクトについては後述)
過去に、巨人の内海哲也投手、長野義久外野手などが人的補償で他球団に渡っています。
お金による補償が発生する場合もあり、移籍した選手のランクで補償内容が変わってきます。

プロテクト
『プロテクト』は『人的補償』の報道がされると出てくる単語です。
『プロテクト』とは『人的補償』で流出させたくない選手を守る制度です。プロテクト枠というのがあり、その枠の中に移籍させたくない選手を入れていきます。
『プロテクト』できる選手は28人と決まっているので、主力選手を中心にリストアップしていきます。
過去には、相手が欲しがりそうなポジションの選手を優先的にプロテクトするなど、様々な駆け引きが起こることもありました。
プロテクト漏れしてしまった選手でも、新天地で活躍する選手は多くいます。
『プロテクト』された選手の名簿は、一般には公開されません。

まとめ
プロ野球のオフシーズンに使われる単語の解説をまとめました。
いかがだったでしょうか?
わからない、意味があやふやだった単語が多かったと思いますが、意味がわかるとオフシーズンのプロ野球も楽しくなると思います。
もし、単語の意味がわからなくなったらぜひこの記事を活用してください!
プロ野球界の動向に注目しながら、来季の開幕を一緒に待ちましょう(^o^)
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