こんにちは。
そろそろ9月も中旬。だんだん秋の陽気になってきましたね。
あの暑い日がもう来ないと思うと、嬉しいような寂しいような…。
さて、北朝鮮が新型ミサイルを発射している中、欧州ではある大物政治家が引退します。
その大物の名前は「アンゲラ・メルケル」。欧州のリーダーとして統合を推進し、「欧州の女帝」とも呼ばれています。
ドイツ首相在任期間は約16年間。長いですよね。

16年前と言いますと2005年(平成17年)です。日本は第2、3次小泉内閣の時です。
筆者もまだ学生でした。
長きにわたり大国ドイツをまとめてきたメルケル首相を今回は深掘りしていこうと思います。
目次
G7、G20にいつもいる女性
ドイツは名目GDP世界第4位の経済大国であり、G7、G20の一員でもある。
そんなG7やG20だが毎回各国首脳は揃って写真を撮る。
日本は首相が変わるたびにその写真の人物が変わる。アメリカも大統領の任期は原則2期8年なので、最大でも8回しか写真に映らない。(G7、G20は毎年開催)
しかし、ドイツの首相は16回も同じ人が写真に写っているのです。
同じ人が何度も写っているとなんか安心しますよね笑
やはり何年も首脳会議に出ているということは、これだけ国民からの信頼も厚いということ。
ここで、過去に行われたG7の写真を見てください。
下の写真は2021年。

下の写真は2018年。

下の写真は2015年。

下の写真は2010年。写真が荒いですが、右から3人目がメルケル首相。

下の写真は2008年。

見事に全会議にいます。
アメリカ大統領や、日本の首相が変わっているのにずっとドイツだけ同じ。
ましてや、G7がG8だった時からいます。(今はロシアが抜けている)
このメルケル首相、長年大国ドイツの首相ということで国際的な信頼も厚いと思われます。
主な政策
メルケル首相は就任後、まずはアメリカとの関係修復に取り組みました。
イラク戦争をめぐってアメリカとは関係が悪化していましたが、関係は修復されました。
その後、EUの新しい基本条約「リスボン条約」を取りまとめEU内でも存在感を強めていきます。
2011年に起きた福島第一原子力発電所の事故を受けて、脱原発の方針に転換。
経済面では、失業率が東西ドイツ統一以降、最低水準の状況が続いており、自動車産業を中心とする製造業の活性化を進めました。
また、対立していたロシアとウクライナの調停役となり、協議し、停戦合意をまとめました。
しかし、難民の受け入れを表明、手厚く保護する政策は厳しい批判にさらされました。
難民が急増し治安が悪化したためです。
このため、難民の流入を抑える政策を相次いで打ち出しました。
2020年のイギリスEU離脱に際しては、欧州の舵取り役を務めました。
新型コロナウイルスの感染拡大が始まると、すぐに手厚い経済支援・補償策を打ち出し、迅速な対応をしました。
メルケル首相の政策には多くの賞賛がありますが、批判ももちろんありました。
まとめ
今回はドイツ首相「アンゲラ・メルケル」について書いてみました。
長年大国ドイツをまとめてきた大物女性。今年9月の総選挙には出馬せず引退する。
イギリスのEU離脱に続き欧州ではまた大きな動きがありそうです。
大物がいなくなった世界、欧州、ドイツはどこに向かうのでしょうか。
また、メルケル首相の代わりとなる人物は現れるのでしょうか。
今後の欧州情勢、ドイツ情勢に注目です。
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