2022年2月24日にロシア軍がウクライナに侵攻しました。現在でもウクライナ各地で戦闘が続いています。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、24日時点で137人の死亡者と316人の負傷者が出たことを発表しました。(民間人含む)
このロシア軍の侵攻に対して、各国は非難の声明を発表しています。
各国がどのような声明を発表したのか、今後の対応について今日はまとめました。
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参考・出典先
目次
NATO(北大西洋条約機構)

2月24日、NATO(北大西洋条約機構)は緊急の大使級会合を開き、ロシアに近い東ヨーロッパの加盟国の防衛体制強化で合意しました。
ストルテンベルグ事務総長は記者会見で「ロシアは力で歴史を書き直そうとしている」と批判しています。
また、「ウクライナの主権に対する支持」を改めて強調しましたが、ウクライナに部隊を派遣しないと発表しました。
今後、NATO加盟国である東ヨーロッパの国には部隊や戦車、戦闘機などが増強されると思われます。
日本

ロシアの隣国の一つ・日本。ロシアは国土が広大なため多くの国と接しており、日本もそのうちの一つです。
極東の最大都市・ウラジオストクまでは成田空港から2時間15分〜35分で到着します。
そんな日本は、先進7カ国(G7)と足並みをそろえてロシアに対応する構えを示しています。
岸田総理大臣は「力による一方的な現状変更を認めないとの国際秩序の根幹を揺るがすものであり、ロシアを強く非難する」と述べました。
日本は北方領土問題をロシアとの間で抱えているため、単独で強い対応が取れない状況が続いています。
先進7カ国(G7)とだけでなく、近隣諸国や欧米諸国などと連携して対応してほしいです。
また、今回のロシア侵攻をきっかけに日本国内でも防衛戦略についてもう一度見直してほしいです。
アメリカ

ロシアのウクライナ侵攻を最も警戒していたアメリカ。
バイデン大統領は「プーチンは侵略者だ。彼がこの戦争を選んだ。その代償を追うことになるだろう。」と痛烈に批判しました。
アメリカ政府はロシアが全面侵攻した場合、72時間以内に首都・キエフが占領されると予想しています。
バイデン大統領は「アメリカ軍はウクライナで戦わない」と表明し、ウクライナへの軍の派遣は否定しました。
今後、強力な制裁を発動するとも表明していますが、どこまで効果があるのでしょうか。
中国

ロシアと友好的な中国。先日、2022年北京冬季オリンピックが閉幕しました。
2月24日夜にロシア外相のラブロフ氏と、中国外相の王毅氏が電話会談しています。
ラブロフ外相が「自国の権益を守るために必要な措置を取らざるを得なくなった」と主張し、王毅外相は「ロシアの安全保障上の合理的な懸念を理解している」と示しました。(中国外務省発表)
中国外務省は24日の記者会見で「ウクライナ問題は複雑な背景と経緯がある」と述べ、ロシアのウクライナ侵攻に対しての批判を避けています。
中国も台湾との間に問題を抱えているため、今回のロシア侵攻と似たようなことが起きる可能性があります。
イギリス

ロシアとは一定の距離を置きながら、アメリカなどの制裁に加わっていたイギリス。
ジョンソン首相はロシアの侵攻を「プーチンの恐ろしく野蛮な試み」として非難しました。
イギリスは、ロシアの侵攻が起きた際、ロシア企業に対しロンドン金融市場での資金調達を阻止するなどの制裁を科すことを先日示しています。
ウクライナへの派兵は否定しました。
今後はアメリカや欧州各国と協力し、強力な制裁を発動するのではないでしょうか。
フランス

ロシアと交渉を重ねてきたフランス。フランスとしてはロシアに裏切られた形になってしまいました。
マクロン大統領は「この侵攻に対し、断固として冷静に、そして決意と団結を持って対抗する」とテレビ演説で表明しています。
また、マクロン大統領は2月24日にプーチン大統領と電話会談し侵攻の即時停止と厳しい制裁を警告したことも明らかになりました。
フランスはEU加盟国と連携し、より強力な制裁を科すと思われます。
ドイツ

フランスと同じく、ロシアと交渉を重ねてきたドイツ。ロシアはドイツも裏切ってしまいました。
ショルツ首相はロシアの侵攻に対して「明確な国際法違反だ」と強く非難しました。
また、ショルツ首相はロシアに侵攻の即時中止を要求し、「ウクライナにとって恐ろしい日であり、欧州にとって暗黒の日」になったと述べています。
どのような制裁を発動するかは明確にしていませんが、フランスと同様にEU加盟国や欧州各国と連携し強力な制裁を発動すると思われます。
まとめ
ロシアのウクライナ侵攻に対して多くの国は非難の声明を出しました。
現在でも戦闘が続いており、ロシア軍が停止する見通しは立っていません。
軍事衝突を避けたいアメリカや欧州各国と、侵攻しているロシアはどのように歩み寄るのでしょうか。
また、ロシアの侵攻はいつ終わるのでしょうか。
何も関係のない市民が安全なことを筆者は願っています。
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