韓国大統領選挙まで2ヶ月を切りました。投票日は2022年3月9日。
文在寅大統領の後任が誰になるかは、隣国・日本でも大きな話題となっています。
今日は韓国の大統領選挙についてまとめました。
目次
韓国大統領の任期は5年、再選はできない
まずは、韓国の大統領制度について見ていきましょう。
韓国の大統領の任期は5年。1期限りで、再選はできません。
大韓民国憲法の規定では、大統領は国家元首、韓国三軍(陸・海・空)の統帥権保持者であるとされています。
大統領には不逮捕特権が与えられています。(発動には制約有り)

韓国大統領選挙の仕組み
次に韓国の大統領選挙の仕組みについて見ていきましょう。
韓国大統領には、選挙日の時点で満40歳に達している韓国国民が立候補できます。
投票は、直接選挙です。そのため、選挙当日は官庁や多くの企業が休業します。
選挙権年齢は18歳で、今回は18歳に引き下げられてから初めての大統領選挙です。
最高得票者が当選者となり、過半数の得票を獲得する候補者がいない場合でも決選投票は行いません。
投票の結果、最高得票者が2名以上いる場合は、国会の在籍議員の過半数が出席した公開の会議において多数票を得た者が当選者となります。
選挙は現任大統領の任期が満了する場合、任期満了日の70日前から40日前までの間に実施されることになっています。

与党の李在明(イ・ジェミョン)氏が世論調査ではリード
さて、ここからは、今回の大統領選挙の注目候補者を見ていきましょう。
まずは、与党(共に民主党)の李在明氏。2021年7月1日に次期大統領選挙への出馬を表明しました。
予備選挙において圧勝し、全国各地で行われた党員投票の結果を含めた累計得票率で過半数に到達。10月10日、党公認候補に選出されました。
強硬な対日姿勢が目立ちます。
李在明氏は、京畿道城南市の第19、20代市長を務め、京畿道知事を2021年10月25日まで務めました。
様々な政策を打ち出し安定した支持を保っており、1月7日時点で36%の支持率を獲得しています。(韓国ギャラップ、1月4日〜6日調査)
2017年大統領選挙の党内予備選挙に立候補しましたが、文在寅現大統領に敗北しています。

最大野党の尹錫悦(ユン・ソギョル)氏は支持率下落
最大野党(国民の力)からは尹錫悦氏が立候補。
2021年6月29日に次期大統領選挙への出馬を公式宣言しました。
7月30日に「国民の力」に入党し、11月5日、党公認候補に選出されました。
2019年に文在寅現大統領から検事総長に任命。直後に文氏側近の不正疑惑の捜査に着手し、文政権と対立しています。
政治経験はありませんが、保守派を中心に急速に人気を集めました。
11月中旬の調査では、支持率が42%と与党候補者の李在明氏に10%近い差をつけていました。
その後も2021年内は支持率が35〜36%で推移するなど、政権交代に向け順調でした。
日韓関係改善にも意欲を見せています。
しかし、2022年に入り陣営の足並みが乱れ支持率は下落しました。1月7日時点で26%の支持率を獲得しています。(韓国ギャラップ、1月4日〜6日調査)
支持率急落の原因は36歳で党を率いる李俊錫氏との対立だと思われます。
尹錫悦氏は、和解をアピールするなど陣営の立て直しを急いでいます。

まとめ
今日は、韓国大統領選挙についてまとめました。
今回の大統領選挙の結果は、日本にも様々な影響を与えます。悪化している日韓関係が改善されるチャンスです。
我々、日本国民は大統領選挙に関与できませんが、今後の動きに注目しましょう。
2022年3月9日、コロナウイルスが世界で拡大する中、韓国のトップが新しく誕生します。
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