2021年(令和3年)に新しいデザインの500円硬貨誕生 500円硬貨の歴史

新500円硬貨

今日は500円硬貨の歴史、新500円硬貨について紹介していきます。

500円硬貨は1982年(昭和57年)に登場してから、2度デザインの変更などが行われました。

現在、日本で流通している500円硬貨は3種類です。

皆さん、2021年(令和3年)に発行された新500円硬貨はもう見ましたか?

過去の500円硬貨、新500硬貨について見ていきましょう!

目次

500円硬貨発行の背景

500円硬貨が発行される数年前から100円硬貨の需要が高まり、流通高が硬貨全体の60%を超えていました。

硬貨取扱機の急速な普及もあり、100円硬貨より高額面の硬貨が求められ発行されました。

500円硬貨は世界の中でも異例の高額面硬貨です。

500円白銅貨(初代)  1982年(昭和57年)発行開始

引用:https://www.mof.go.jp/index.htm

1982年(昭和57年)4月1日に五百円紙幣に替わり登場しました。

表面には桐の花葉と「日本国」、「五百円」の文字がデザインされています。

裏面のデザインは、「500」の文字、上下に竹の葉、左右に橘の小枝です。

偽造防止技術の一つとして硬貨の周囲に施された「レタリング」があります。

周囲には「◆NIPPON◆500◆」の文字(レタリング)が繰り返し刻印されています。

これは、造幣局創業以来初めて採用された技術です。

現在は製造されていないため、見る機会は少なくなっています。

素材白銅
品位銅75%、ニッケル25%
量目7.2g
直径26.5mm
図柄桐(表面)、竹、橘(裏面)
周囲レタリング有り
発行開始1982年(昭和57年)
発行終了1999年(平成11年)
500円白銅貨(初代)詳細

500円ニッケル黄銅貨(2代目)  2000年(平成12年)発行開始

引用:https://www.mof.go.jp/index.htm

現在、最も流通している500円硬貨です。

初代500円硬貨の偽造硬貨が1999年頃から目立ち始めたため、2000年に誕生しました。

また、韓国の500ウォンと初代500円が重量以外(材質や大きさ)全く同じであり、各地で500ウォンを使用した窃盗が相次いでいました。

ちなみに、500ウォンは日本円で約47〜48円です。(2022年1月21日午前6時)

このようなことから、2代目500円硬貨はデザインと材質を変更しています。

早急に対応したため、基本的な図柄は変更されていません。

初代500円硬貨から変更された点・偽造防止技術は下記のとおりです。

  • 亜鉛が加わり、色がやや金色になった
  • 量目が0.2g軽くなった
  • 表面の「日本国」「五百円」の背景部分が凸になっており、髪の毛より細い微細線が施されている
  • 表面の桐の葉の中央部分に微細点加工が施されている
  • 裏面の「500」の文字の「0」の部分には角度によって「500円」の文字や「縦線」が浮かび上がる潜像が施されている
  • 両面にはそれぞれ0.2mmの「NIPPON」というマイクロ文字が刻印されている
  • 側面には初代500円硬貨のレタリングに加えて、斜めのギザギザが入れられている(ギザ数は181)

現在、新規製造はしていませんが、3代目500円硬貨が十分な量出回るまでは、日本銀行が回収した2代目500円硬貨の一部が発行されています。

素材ニッケル黄銅
品位銅72%、亜鉛20%、ニッケル8%
量目7.0g
直径26.5mm
図柄桐(表面)、竹、橘(裏面)
周囲斜めギザ有り
発行開始2000年(平成12年)
発行終了2021年(令和3年)
500円ニッケル黄銅貨(2代目)詳細

500円バイカラー・クラッド貨(3代目)  2021年(令和3年)発行開始

引用:https://www.mof.go.jp/index.htm

2021年(令和3年)、偽造防止力向上の目的で登場しました。

2代目500円硬貨とはデザイン、材質が変更されています。

計画では2021年上期の発行を予定していましたが、新型コロナウイルス感染症の流行の影響で発行が遅れました。

2021年(令和3年)途中から発行されたため、「令和3年」と刻印されている500円硬貨は2種類存在することになります。(2代目と3代目)

図柄の題材は同じですが、裏面のデザインが少し変更されています。

下の竹の図柄が無くなり、製造年の文字が円弧状に配置されました。

その他の変更点、新しく加わった偽造防止技術は他の記事で詳しく書いてあるので見てみてください!

新500円硬貨について詳しくまとめました!(New!!)

2021年(令和3年)11月1日より発行されているので、だんだん流通量が増えてくると思われます。

素材ニッケル黄銅、白銅(中心表層)、銅(中心内側)、バイカラー・クラッド
品位銅75%、亜鉛12.5%、ニッケル12.5%
量目7.1g
直径26.5mm
図柄桐(表面)、竹、橘(裏面)
周囲異型斜めギザ有り
発行開始2021年(令和3年)
500円バイカラー・クラッド貨(3代目)詳細

まとめ

過去の500円硬貨と新しい500円硬貨の紹介、どうでしたでしょうか。

500円硬貨は世界の中でも高額面の硬貨なため、国内外ともに人気が高いです。

今、多く出回っている2代目500円硬貨は金色っぽいので、金貨みたいでなんかいいですよね!

新500円硬貨は一度見たことがありますが、かっこよかったです!

今週は、他にも日本のお金に関する記事を書いているので、ぜひそちらもご覧ください!

一万円札の記事五千円札の記事千円札の記事

造幣局HP→https://www.mof.go.jp/index.htm

2 件のコメント

    • コメントありがとうございます。
      このブログの記事を活用していただき大変ありがたいです。
      これからも機会がありましたら、ぜひよろしくお願いいたします。

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