こんにちは。
14日の東京株式市場で、日経平均株価(225種)の終値が3万670円10銭でした。
これは31年ぶりの高値ということで経済正常化に期待が高まっています。
さて自民党総裁選で、自民党の5派閥が自主投票とする方針となりました。
この5派閥とはどんな派閥なのか今回は深掘りしていこうと思います。
目次
自民党の派閥
自民党には現在「7派閥」あります。
この派閥は国政選挙や総裁選で影響を及ぼします。
派閥は大きい順に「細田派」「麻生派」「竹下派」「二階派」「岸田派」「石破派」「石原派」と続きます。
歴史のある派閥から、新しい派閥まであります。
順に見ていきましょう。
細田派(96名)
一番所属議員が多く、勢力が大きいのが「細田派」です。
細田派は会長の細田博之氏から名前が来ています。
正式名称は「清和政策研究会」、1979年(昭和54年)に福田赳夫氏が設立しました。
自民党内にある「平成研究会」、「宏池会」と並ぶ保守系の名門派閥であります。
衆議院議員61名と参議院議員35名から構成されています。
2020年総裁選のときは菅首相を支持しました。
代表的な議員はやはり安倍晋三前首相でしょう。

麻生派(53名)
2番目に人数が多く、勢力が大きいのは「麻生派」です。
誰から名前が来ているかお分かりですよね。
そう、麻生太郎副総理兼財務大臣から来ています。

正式名称は「志公会」、会長は麻生太郎氏です。
2017年(平成29年)に麻生太郎氏、山東昭子氏、佐藤勉氏によって設立されました。
比較的新しい派閥になります。
衆議院議員43名、参議院議員13名から構成されています。
2020年総裁選では菅首相を支持しました。
竹下派(52名)
続いて人数が多いのが「竹下派」になります。
「竹下」という名前もどこかで聞いたことありませんか?
そう第74代内閣総理大臣竹下登氏が1987年(昭和62年)に設立しました。

正式名称は「平成研究会」であり、現在の会長は竹下登氏の弟である竹下亘氏が務めています。
自由党吉田茂派を起源に持ち、周山会(佐藤派)・木曜クラブ(田中派)の流れを汲んでいます。
衆議院議員32名、参議院議員20名から構成されてます。
2020年総裁選では菅首相を支持しました。
二階派(47名)
続いては「二階派」になります。
そうあの二階俊博氏が事実上の領袖になっている派閥です。

会長は空席となっていますが、事実上の領袖が二階俊博氏なので「二階派」と呼ばれています。
1999年(昭和11年)に村上正邦氏と亀井静香氏によって設立されました。
正式名称は「志帥会」、衆議院議員37名、参議院議員10名で構成されています。
2020年総裁選挙では菅首相を支持しました。
岸田派(46名)
「二階派」に続いて「岸田派」。
会長は岸田文雄氏で、自民党最古参派閥です

正式名称は「宏池会」です。
1957年(昭和32年)池田勇人元首相によって設立されました。
池田元首相が設立した派閥が今もあるなんてすごいですよね。
大平正芳元首相、鈴木善幸元首相、宮澤喜一元首相等が所属していた派閥として知られています。
衆議院議員34名、参議院議員12名で構成されています。
2020年総裁選では岸田文雄氏を支持しました。
今回も岸田派からは岸田文雄氏が出馬します。
石破派(17名)
次に「石破派」です。
正式名称は「水月会」。
会長の席は現在空席となっています。
2015年(平成27年)石破茂氏によって設立されました。

元々は石破氏が会長でしたが、4度の総裁選敗北の責任をとって会長を辞任しています。
衆議院議員15名(会長代行を務めた山本有二氏は休会届を提出)、参議院議員1名で構成されています。
2020年総裁選で石破茂氏を支持しました。
石原派(10名)
最後に紹介するのが「石原派」です。
正式名称は「近未来政治研究会」で、会長は石原伸晃氏が務めています。

最近、表舞台にあまり出てこなくなりましたが、党内では力を持っているようです。
1998年(平成10年)に山崎拓氏によって設立されました。
甘利明氏、森田健作氏等がかつて所属していました。
衆議院議員10名で構成されています。
10名と自民党派閥の中では一番少数ですが、総裁選では大事なキーマンとなってきます。
2020年総裁選では菅首相を支持しました。
まとめ
今回は自民党の7つの派閥をまとめてみました。
少ない人数の派閥から、大人数の派閥まで様々ですが、自民党はたくさんの議員がいることがわかります。
今回の2021総裁選では、「細田派」「麻生派」「竹下派」「二階派」「石原派」が事実上の自主投票になる見込みです。
「岸田派」は岸田文雄氏を支持し、「石破派」は河野太郎氏を支持する構えを見せています。
ちなみに河野太郎氏は「麻生派」、高市早苗氏は「無派閥」になります。
多くの派閥が自主投票になると思われる今回の総裁選、混戦が予想されます。
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