ロシア、北方領土を「経済特区」に指定 日本が抱えている領土問題まとめ

日本地図と国旗

3月9日、ロシアのプーチン大統領が北方領土などのクリール諸島(千島列島)を経済特区に指定しました。

経済特区を指定した法案は、クリール諸島(千島列島)に進出する国内外の企業を対象に、所得税などの各種税が原則20年間免除される内容となっています。

松野博一官房長官は10日、この経済特区指定に対して批判をしました。

日本とロシアの関係は悪化しています。

この経済特区に含まれている北方領土は、日本が抱える領土問題の1つです。

日本が抱える領土問題は他にも2つあります。

今日は、日本が抱える領土問題3つを解説していきます。

目次

1.北方領土(ロシア)

参考・引用先→外務省HP

日本とロシアの間には「北方領土」に関する領土問題があります。

北方領土とは、北海道の根室半島沖合にある択捉島・国後島・色丹島・歯舞群島の4つの島のことです。

現在はロシアが実効支配しており、ロシアの施政権が行使されています。(サハリン州に属している)

かつては、日本人が住んでいました。

第二次世界大戦末期、旧ソ連軍によって占領され現在に至ります。

ソ連崩壊後は、ロシアが領土問題を引き継ぎました。

日本は「不法占拠された日本固有の領土」と主張しており、国内で販売されている日本地図の多くには北方領土が描かれています。

ロシアは「第二次世界大戦で獲得した領土」と主張しており、ロシア軍を駐留させています。

今回の、北方領土の経済特区指定により、領土問題の解決が一層困難になりました。

2.尖閣諸島(中国)

参考・引用先→外務省HP

日本と中国の間にも領土問題が存在します。

沖縄本島から約410km西にある「尖閣諸島」をめぐる領土問題です。

尖閣諸島は沖縄県石垣市に属しており、魚釣島・北小島・南小島・久場島・大正島・沖ノ北岩・沖ノ南岩・飛瀬などから成っています。

かつて人が住んでいた時代もありましたが、現在はどの島も無人島で、日本の国有地です。

日本政府は「この領域に領有権問題は存在しない」という公式見解を述べており、国際法の手順も満たしています。

中国政府は1971年以降から領有権を主張しており、不法操業や不法越境、島への上陸など多くの問題が発生しています。

近年では、中国の国家海洋局の監視船による領海侵犯や、中国政府機関の航空機が領空侵犯が起こりました。

中国と台湾の緊張が高まる中、尖閣諸島にも注目が集まっています。

3.竹島(韓国)

参考・引用先→外務省HP

日本と韓国の間には「竹島」に関する領土問題があります。

「竹島」は日本本土から約211km北にあり、日本海上に存在する島々の総称です。

女島(東島)と男島(西島)の2つの島と、周辺に数十の小島があります。

17世紀半ばに日本の領土権が確立されましたが、1952年に韓国が「李承晩ライン」を設定し、竹島の領有と漁業轄権を主張しました。

その後、竹島には韓国の警備員が常駐し、監視所が設置されました。

韓国では「独島」と呼ばれており、竹島の近くには韓国の領土である鬱陵島があります。

かつては「ニホンアシカ」の主要な繁殖地でした。

2022年(令和4年)に韓国で新大統領が誕生し、竹島の領土問題解決に注目が集まっています。

韓国大統領選概要・候補

4.まとめ

日本は島国ですので、島に関する領土問題がほとんどです。

これらの島は非常に重要で、近年では大量の海底資源があることがわかっています。

また、領海や排他的経済水域にも影響を与えるので島の価値が高まりました。

ロシアのウクライナ侵攻により、日本国内でも領土防衛の意見が多く出ています。

大国に怯まず、国際法に沿ったやり方で問題解決してほしいです。

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