皆さんは5円玉を使っていますか?
消費税が導入されている現在、5円玉を使う機会は増えています。
その5円玉が昔は紙幣だったのをご存知でしょうか?しかも、現在でも使用できる五円札が存在します。
今日は、五円札について見ていきます。
※注‥一部の項目では、「札」ではなく「券」と記述していますが、意味は同じです。
引用・出典:独立行政法人 国立印刷局HP
過去記事はこちらから
→第1弾 二千円札
→第2弾 五百円札
→第3弾 百円札
→第4弾 五拾円札
→第5弾 拾円札
目次
五円札は9種類存在 現在法律上有効なのは1種類のみ

現在でも使える五円札は1種類のみです。しかし、五円札は全部で、9種類存在します。
種類は以下のとおりです。
- 旧五円券:1886年(明治19年)1月4日(表面:彩紋、兌換文言、英語表記の兌換文言、発行根拠文言、偽造変造罰則文言)
- 改造五円券:1888年(明治21年)12月3日(表面:菅原道真、分銅、兌換文言、発行根拠文言、偽造変造罰則文言)
- 甲五円券:1899年(明治32年)4月1日(表面:武内宿禰、宇治神社全景、偽造変造罰則文言)
- 乙五円券:1910年(明治43年)9月1日(表面:菅原道真、兌換文言)
- 丙五円券:1916年(大正5年)12月15日発行(表面:武内宿禰、宇治神社拝殿、兌換文言)
- 丁五円券:1930年(昭和5年)3月1日発行(表面:菅原道真、北野天満宮拝殿、兌換文言)
- い五円券:1942年(昭和17年)1月6日発行(表面:菅原道真、北野天満宮拝殿、兌換文言)
- ろ五円券:1943年(昭和18年)12月15日発行(表面:菅原道真、北野天満宮拝殿)
これらの五円券は希少価値が高く、オークションやフリマアプリなどでは、数千円〜数万円の値がついています。
A五円券 彩紋 1946年(昭和21年)3月5日発行

現在でも使えるA五円札は、終戦直後の1946年(昭和21年)3月5日に登場しました。
終戦後に発行された紙幣の多くは人物の肖像が使われましたが、A五円券には肖像や風景が一切なく、彩紋模様のみの図柄になっています。
民間企業の凸版印刷株式会社によって提案された図案の1つで、そのまま採用されました。
裏面も唐草模様のみで、単色刷りの簡素な図柄です。
表面の菊花紋章が右上に配置されているのも他の紙幣と異なっています。記番号に通し番号はなく、記号のみの表記です。
他のA号券と同様に、透かしが入っていません。
A五円券が製造されたのは1946年(昭和21年)のみで、希少価値が高いです。
5円硬貨の登場 紙幣から硬貨へ

1948年(昭和23年)に5円硬貨(穴なし)が登場しました。
5円硬貨登場後、硬貨の流通が広まり五円札は使われなくなっていきました。
その後、5円硬貨は2度姿を変え、今に至ります。
五円札の製造は1946年(昭和21年)のみなので現存数は少ないです。
近年は、オークションやフリマアプリなどで見かけることができます。
まとめ
今日は、A五円札について紹介しました。
終戦直後に発行された紙幣がまだ使えるのはすごいですね。
昔、紙幣だったお金も姿を変えて現代で活躍しています。
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