皆さんは、五百円札という紙幣を知っていますか?
現在、五百円の現金通貨は硬貨のみ製造されています。
500円硬貨が誕生する前は五百円札が製造されていました。
今でも、使える有効券ですが見る機会が非常に少なくなっています。
今日は五百円札について紹介していきます。
※注‥一部の項目では、「札」ではなく「券」と記述していますが、意味は同じです。
引用・出典:独立行政法人 国立印刷局HP
目次
500円硬貨の前は五百円札だった

2021年(令和3年)11月1日に3代目500円硬貨が登場し、注目を集めました。
初代500円硬貨は1982年(昭和57年)4月1日に登場しています。
それ以前は、五百円札が使われていました。
五百円札が初登場したのは1951年(昭和26年)です。1985年(昭和60年)まで製造は続けられていました。
B五百円券 岩倉具視 1951年(昭和26年)4月2日発行

1951年(昭和26年)4月2日に発行されたのがB五百円券です。
終戦直後、インフレーション抑制を目的に新円切替が実施されました。
しかし、インフレーションの進行は抑えられず、当時の最高額面券であったA百円券の発行量が著しく増大。
1950年(昭和25年)にはB千円券が発行されましたが、A百円券の発行枚数が依然高かったため、千円券と百円券の間を埋めるべくB五百円券が発行されました。
表面の肖像は公家・岩倉具視。中央上下には法隆寺所有の玉虫厨子の透金具のレリーフ模様が描かれています。
左右には「500」と「五百」の文字、日本銀行行章のマイクロ文字が詰められています。
裏面には、富士山が描かれました。額面金額「500」の周囲には蓮華模様と中尊寺金色堂の「藤原模様」が描かれています。
透かしは野菊と「500」の数字。
従来の日本の紙幣は黒色で印刷されていましたが、B五百円券は全体的に青色になっています。
C五百円券 岩倉具視 1969年(昭和44年)11月1日発行

B五百円券の発行開始から18年経過した1969年(昭和44年)にC五百円券が発行されました。
表面の肖像は公家・岩倉具視。裏面には富士山が描かれています。ともにB五百円券と同じ原画が使用されました。
しかし、岩倉具視の肖像画が大きくなっていたり、富士山が立体的になっていたりと異なっている部分があります。
また、B五百円券のような額縁調の硬いイメージがなくなりました。表面左下には桜、右下には月桂樹が描かれています。
透かしは桜と波線。透かしの機械検知ができるように明確な透かしとなっています。
1985年(昭和60年)まで製造されていました。
日本の現在発行されていない紙幣の中で現存数は非常に多い紙幣です。
潜在的市場残存数は2007年(平成19年)の時点で約2億2千万枚で、D二千円券の流通数約1億5千万枚より多いです。(出典:東京新聞2008年1月14日)
まとめ
今日は五百円札について紹介しました。
現在は500円硬貨でほとんどの取引が行われているため、見る機会は非常に少なくなっています。
ただ、潜在的市場残存数が多いので、ネットオークションやフリマアプリなどで見かけることができます。
気になった方は、見てみてはいかがでしょうか?
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