【ウクライナ情勢】ロシアとウクライナの代表団がベラルーシで停戦協議開始 ベラルーシとは

ベラルーシ国旗

2月24日、ロシア軍がウクライナに侵攻しました。戦闘はまだ続いています。

ウクライナ軍やロシア軍だけでなく、ウクライナの民間人にも被害が出ています。

日本時間の28日夜、ベラルーシの南東部でロシアとウクライナの代表団による会談が始まりました。

当初、ウクライナ代表団はベラルーシでの会談には消極的でしたが、停戦合意を目指しベラルーシでの会談を受け入れました。

侵攻はロシアからだけでなく、ベラルーシからもあったと報道があります。(侵攻したのはロシア軍)

今回の侵攻に大きく関わっているベラルーシとはどんな国なのでしょうか。

今日はベラルーシについて見ていきましょう。

ウクライナについて→ウクライナの概要

参考・出典先→外務省HP

目次

世界最北の内陸国 ベラルーシ

ベラルーシは東ヨーロッパにある内陸国で、内陸国としては世界最北にあります。

日本からの直行便はなく、所要時間は飛行機を乗り継いで12〜14時間です。(乗り継ぎ時間を除く)

日本との時差は6時間あり、日本より6時間遅れています。

ウクライナと同じく、かつてはソ連(ソビエト社会主義共和国連邦)の構成国の1つでした。

1990年に独立宣言を行い、1991年に独立が承認されました。1991年9月15日、国名が「ベラルーシ共和国」と正式に決まっています。

国土の面積は20万7,600k㎡で日本の約半分、人口は約940万人(2020年:ベラルーシ共和国国家統計委員会)で、首都はミンスクです。

日本とは国交があり、両国に大使館があります。

1994年(平成6年)から同じ大統領 ルカシェンコ大統領

引用:https://mainichi.jp/premier/politics/articles/20210907/pol/00m/010/011000c

ベラルーシは三権分立の共和制の国ですが、行政の中心である大統領に非常に強い権限があります。

そんな大統領の座に就いているのがルカシェンコ氏です。なんと、1994年(平成6年)から大統領の座に就いています。

2004年には憲法の大統領三選禁止規定が削除されたため、ルカシェンコ政権は長期政権になりました。

「ヨーロッパ最後の独裁者」との批判を欧米諸国から受けており、関係は良好ではありません。

ベラルーシ国内では、ルカシェンコ大統領に抗議するデモが多く発生していますが、鎮圧されています。

周辺諸国との関係

ベラルーシはロシアとの関係が良好で、今回のウクライナ侵攻にも関わっている可能性が高いです。

侵攻直前には、ウクライナの国境付近でロシアとの大規模な合同軍事演習を行っていました。

また、輸出・輸入共にロシアが最大の相手国となっており、軍事・経済の両面で結びつきが強いです。(2018年:ベラルーシ共和国国家統計委員会)

民族的な近さもあり文化の面でも、交流が活発になっています。

欧米諸国からは「ヨーロッパ最後の独裁国家」と批判されており、アメリカなどの国と関係は良好ではありません。

陸軍と空軍・防空軍の2軍 ベラルーシの軍隊

ベラルーシには海がないため、海軍がありません。ベラルーシ軍は陸軍と空軍・防空軍の2軍からなっています。

大統領が最高指揮官で、ベラルーシ国防省の管轄にあります。

1991年(平成3年)、独立に伴い旧ソ連軍を改編して創設されました。

兵力は46,482人、主力戦車は1,317両となっています。(2018年:ベラルーシ国防省)

武器はロシア製が大半となっており、ロシア軍と定期的に軍事演習を行うなど結び付きが強いです。

まとめ

ロシアのウクライナ侵攻に関わっていると思われるベラルーシ。

ロシアに協力したため、各国からの制裁の対象になっています。

ウクライナと同じく旧ソ連でしたが、ウクライナとは対象的にロシアと関係が良好です。ベラルーシはロシアにとっても重要な場所にあり、欧州との緩衝地帯になっています。

また、憲法が変わったベラルーシは大統領の権限が強くなりました。

しばらくは親露政権であるルカシェンコ政権が続きそうです。

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