2022年2月24日、ロシアがウクライナに侵攻しました。
ウクライナの東部を始め、首都・キエフなどが攻撃を受けています。
アメリカや欧州などが制裁を発動していましたが、侵攻を止めることはできませんでした。
ロシアの軍事行動に対して各国は声明を発表し、ロシアを非難しています。
さて、侵攻したロシア軍。ウクライナの近くで軍の配備や演習などが続いていました。
今日はロシア軍について見ていきましょう。
ウクライナ情勢関連記事→ウクライナとは
参考・出典先→外務省HP(ロシアページ)
目次
世界第2位の軍事大国

ロシア軍の正式名称は「ロシア連邦軍」です。ソ連(ソビエト社会主義共和国連邦)の崩壊後の1992年(平成4年)に成立しました。
ソ連の核兵器や主力戦力を継承しているため、現在は米国に次ぐ世界第2位の軍事大国です。
軍事技術は世界でもトップレベルで、最新鋭の戦闘機や戦車を多数保有しています。
世界一の国土を持つため陸軍が強く、昔から「陸軍大国」とも呼ばれていました。
最近ではドローンやロボットなどにAI(人工知能)を搭載した兵器の開発が進んでいます。
イギリスのシンクタンク国際戦略研究所(IISS)は軍事情勢の報告書「ミリタリー・バランス」で、ロシアの軍事費を世界第5位と発表しました。
▼参考サイト→GLOBAL FIREPOWER 2022
3つの軍種と、2つの独立兵科から構成

ロシア連邦軍には3つの軍種(陸軍、航空宇宙軍(空軍)、海軍)と2つの独立兵科(戦略ロケット軍、空挺軍)があります。
- ロシア陸軍
- ロシア航空宇宙軍(空軍)
- ロシア海軍
- ロシア戦略ロケット軍
- ロシア空挺軍
兵力の内訳は陸上兵力約33万人、主要水上艦数・潜水艦数102隻、作戦機数約1,380機です。
ソ連時代のピーク時と比べて軍の規模は2割程度になり、兵力は大幅に削減されました。
軍事費は経済成長を背景に増加し、2021年の軍事費は3.1兆ルーブルでした。(1ルーブル=1.33円、2022年2月24日現在)
ロシア軍は国外にも駐留しており、アルメニアやカザフスタンなどの旧ソ連構成国に駐留しています。
▼参考→我が国周辺におけるロシア軍の動向について 防衛省(令和4年1月)
ロシア軍の戦歴

ロシア軍は4つの戦闘に参加しています。
- 第1次チェチェン戦争
- 第2次チェチェン戦争
- 南オセチア紛争
- シリア内戦(2015年〜)
シリア内戦では航空宇宙軍による空爆が行われ、戦闘は継続中です。
まとめ
今日はロシア軍についてまとめました。
世界第2位の軍事大国として長くその地位を維持しています。
ソ連から軍を引き継いだ際は旧式の兵器などが多かったですが、経済成長を背景に兵器の近代化に成功しました。
アメリカや中国と並び、世界の軍事情勢に大きな影響を与え続けています。
ウクライナに侵攻したロシア。各国の対応が気になるところです。
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